山下陽光『バイトやめる学校』まずは自力で一日100円稼ぐ方法を考えて行動しようと思った

つい先日、ずっと読みたいと思っていた本のひとつ、

山下陽光(ひかる)氏の『バイトやめる学校』を読了した。(続けて二回読んだ)

香山哲さんつながりでツイッターで同氏の存在を知り、

徐々にその人となりが見えてきた頃、「自分の肌に合うかも?」という感覚が芽生えてきたのでさっそくリサーチ。

山下氏は「途中でやめる」というオリジナルブランドの(パンクなにおいのする)洋服を作ってパルコやメルカリなどで売っている人だ。

現在は、どこかの社員でもなければアルバイトでもない。

自作した洋服をネットを中心に販売しながら、奥さんと小さな娘さんの三人で、悠々自適で慎ましやか(?)な暮らしを送っている。

近年では(近年でもないけど)、

坂口恭平氏などを筆頭に(個人的所感)、生き方(暮らし方や働き方)そのものを根本から見直すような思想や取り組みが、世間的にもトレンドになってきている気がする。

だが、ここいら辺での有名どころの人たちは、なんというか、カリスマ性がありすぎる人物が多く(高学歴だしね)、先鋭的すぎて、凡人からしたらどうしても置いてきぼり感を食らってしまう。

もちろん思想的には、拝借すれば少しは気持ちに余裕を生んだりもするのだが、

こと実生活に反映するとなると、はっきりいって凡人の役にはあまりたたなさそうだ。(個人的所感)

そこで、もう少し彼らを上手い具合に薄めたような、僕らの等身大で語ってくれる人物が居はしないだろうか、と常々アンテナを張っていたところへ、

ようやくそれらしき人物を見つけた。

それが『バイトやめる学校』の著者、山下陽光氏であった。

まず、なぜ続けて二回も読んだのかというと、それは僕が勉強熱心だからというわけではない。

正直、わかりにくい部分もそれなりにある

というか、言ってることもわかるし、考え方としては盲点であり魅力的ではあるけども、

なにかあとひとつ、ピースが足りない感じ。モヤモヤが残る読後感だった。

まあひとつその大きな原因を挙げるとするなら、自分の「腰の重さ問題」にあるだろう。

僕は言われたことをすぐに実行に移す素直さと身軽さを持ち合わせていないため、

まず「理で深く納得させられてから」動くかどうか決めている節がある。

『バイトやめる学校』はもともと、資本主義社会に疲れた、それでいて資本主義システムに組み込まれた「フットワークが軽くない人たち」に向けて書かれているといってもいいかもしれない。

にもかかわらず、その「フットワークが軽くない人たち」の第一歩目を後押しするには、少し力が足りないように感じていた。

と、思っていた矢先に、本書の終盤で、自らの本(バイトやめる~)について評している著名人の対談を引用掲載していた。

しかもその論点がまさに、「内容は面白いけど、山下氏のレベルが読者層より少し高い」てきな内容だったのだ。

しかし、この文章を自分で持ってくるセンスも凄いけど、なにより引用に登場した松浦伸也氏の発言に感銘を受けた。ツイッターも探しておもわずフォロー。

ここにも引用しようと思ったが、対談の流れもあるし、そうなるととんでもなく長くなるのでやめにした。

ぜひ一度手に取って、その対談部分だけでも読んでみてほしい。

そんなこんなで収穫はあった。(その引用部分が仮になくても収穫はあった)

ザっと紹介するとこんな感じ。

  • とにかく飛び込む。身近にいる自分が憧れる人たちに会って同じ時間を過ごしてみる
  • 儲けない。「頑張って働いてそれなりの給料をもらって、余暇はそのストレス解消にあてる」という生き方から、「頑張ってはたらくけど、大きなやりがいや生きがいを感じながら少なく稼ぐ」という生き方へのシフト
  • 資本家(経営者)が儲かるのではなく、労働者が儲かる仕組みを作り出す。(同氏はすでに実践済み)
  • 好きなことのなかに、「需要はあるけどみんながやりたがらないこと」を見つけて仕事にする(作り出す)

などなど

正直、僕は欲望が少ない人間だ。

一般的に人が持ちうる承認欲求や物欲、貪欲な食欲、流行の追求、コンプレックスの解消といった事柄にほとんど興味がない。

そこにお金を使うという発想がそもそもないので、趣味におけるお金の使い道は、その多くが書籍や映画など、それほどお金を必要としないものだ。

僕のようなタイプの人間には、「(雇われずに)頑張ってはたらくけど、それほど稼がない」という生き方はまさに求めている性質に近いものだった。

なんというか、自分のなかでは苦労はしてもいいんだけど、それが良いかたちで消化ができていないとすぐに苦しくなってしまうのだ。

だから、「大変だけど、自分の時間を生きてる」っていう実感が伴える働き方がしたいんやな、と。

いう気持ちに本書を読みながら段々と気付かされた。

どんな本でもそうだけど、一冊ですべてを網羅することはできない。

でも本書には、僕ら凡人にとって見落とされがちな、あらゆるヒントが散りばめられていた気がする。

「まずはメルカリでこの本を売ってみよう。」というのが締めになっていたので、

(けどこの本は手放したくないので)読み終えたいらない本を売ろうと思う。

僕らのような人間は、まずは雇われる以外の方法でお金を稼ぐことを、体験する必要がある。

0から1へ、100円稼ぐだけでも難しいのだ。

そこを乗り越えるのは行動(Do)しかない。

「そんなこと言ったって、身体が動かないんだもん」というひとは、

大嶋信頼という人の本をおすすめする。

「行動できない自分」は、意外とあなたのせいではなかったりする。

行動できない自分を責める必要はない。変われるから。というか、行動できてる自分が本来の自分だから。

(というような内容の本なので、行動が病的に億劫な人には本気でおすすめする)