映画『ビューティフル・デイ』感想

最近、映画館から足が遠のいていたので、気になる映画をピックアップした。

『犬ヶ島』『のみとり侍』『友罪』『ビューティフル・デイ』

このなかから時間の都合が合うやつを見ようと思って、それに該当したのが『ビューティフル・デイ』だった。

予告

あらすじ

主人公ジョーは、軍を退役後、必要とあらば人も殺す「人探しのプロ」として暮らしていた。

そんなある日、ジョーの存在を知った議員から「娘を取り返してほしい」という依頼を受ける。

議員の娘ニーナを救出したことで、ジョーは思わぬ事件に巻き込まれていく。

抽象的ネタバレ考察(感想)

とにかく疲れる映画だった。

いや、もちろん予告動画を見た段階で、ある程度予想はできていた。見るのは少し覚悟がいるぞ、と。

鑑賞前にちらと目に入ったレビューには、現代版「タクシードライバー」と評されていた。

「タクシードライバー」で描かれていたのは、「英雄と狂人は紙一重の現実世界」っていう解釈をしていたが、それとはまた違った、もっとヘヴィーなテーマだった。

最近なぜか、犯罪加害者の心理について考えさせられる機会が多く、この映画もまたそういうお話だった。

時代的に加害者心理を考える流行でもきているのだろうか。

まあ、退役軍人のPTSDを取り上げた映画は近年に始まったものではないのかもしれない。

 

でもこれは、この作品はちょっと、主人公が可哀想すぎて、この脚本が残酷すぎて、ただただ哀しかった。

公式サイトのあらすじにも伏せてあったので詳しくは書かないけど、この映画はトラウマが鍵だ。

たしかに「現代的」ではあるのかもしれないけど、ちょっとこの救いのなさは、あのエンディグだったとしても、僕は認めたくない。

でもこれっておそらく、映画館で見たからだと思う。あの音響で、あの大画面で見たから、こうした感想を抱いたわけで。

もしこれを、あとから自宅鑑賞という形で見ていたとしたら、「印象に残った映画」とかなんとか形容して、そのコレクションのひとつに数えられるだけの作品になっていたと思う。

そう考えたら、「タクシードライパー」を当時劇場で見た人の衝撃は、相当なものだったんだろうな、と思った。

絶対に、好きといえる映画ではないけど、これは一生忘れんだろうな。なんで見ちゃったんだろ。

 

監督 リン・ラムジー