深爪『深爪式 声に出して読めない53の話』

ドギツイピンク色のカバーに、このタイトル。

仮に深爪氏がどのような人か知らなくても、この本の内容を想像することは容易いのではないだろうか。

深爪氏は、現在フォロワー数15万人を抱えるアルファツイッタラー。ツイッターをかじったことがある人は、その名を聞いたことがあるのではないだろうか。

僕が高校生だった頃から、その名前は特定のツイッター界隈では知られていた。しかし、そのツイートの内容がシモネタでこそ真価を発揮する人、というのは今回の著書を読むまで知らなかった。

当時は、なにか”真面目な鋭いツイート”をfavっていた記憶がある。

「深爪式 声に出して読めない53の話」は、そんな深爪氏のパーソナルヒストリーと、彼女の目から見た世の中のあれこれを垣間見ることができる。

男性諸君は、エロエロだと思って読み進めると、手痛いしっぺ返しを喰らうことになるので、暇つぶししつつ、教養を身に付けたい人だけどうぞ。

 

知的でもあり、性に開放的な女性の発言というのは、本当に面白いし、ときどき居住まいを正したくなるような有り難い言葉が飛び出すから、僕は好きだ。

深爪氏の場合、幼少の頃から自身の性器に興味を覚え、小学二年生になる頃には、自慰行為に耽溺していったそうだが、避妊に関しては徹底していた。

これは、深爪氏の母親の性教育の賜物でもあり、妊娠に関する知識が豊富であったため、望まない妊娠はしないよう固く心に誓っていたようだ。

 

世の中で女性が生きていくというのは、それだけで何か制限があるように感じられる、というのは昨今よく言われていることである。

男が「誰ソレとヤッた」と言うのは許されるのに、女がそれをいうことはタブー視されている、という空気は、たしかに不思議だ。

そういう気質の女性がいても、別に変ではないだろう。女性たちの間でさえ、隠されることが多いらしい。

まあ、それを公にするのも別の意味で、勘違い男からの弊害があるだろうから、わざわざ公言するのも憚られるのか。

さておき、そんな混沌とした世の中から聞こえてくる「赤裸々な女性の声」、というのは、トレーディングカードパックを3パック買って、うち1パックだけレアカードが入っていたときのような、嬉しさと興奮がある。

 

ここだけの話だが、自分は自分のモノで女性をイカせたことがない。演技でさえ、だ。

その理由は明々白々だが、いくら匿名とはいえ、インターネットの海に放出するのは気が引けるので省略するが、こうしたことから、セックスそのものに自信がないのである。「自分のモノで女性が昇天しない」というのは、本当に哀しいことである。

克服するための学習にも精を出したのだが、とくに目立った成果は上げられず、違う精ばかりが、性急に溢れ出すばかりだ。

が、そんな僕を慰めてくれるようなエピソードが収録されていた。だが、短小ではない(見栄)。

 

 

結婚相手の選び方、子供の褒め方、悪口のかわし方、等、「なるほどなあ~」と、思わず深く頷いてしまうコラムがたくさんあった。

まさかこの本に付箋をつけるとは思ってもいなかったが、それだけ、読み返して記憶に定着させたい考え方が載っていたというわけだ。

これとは別に、もう一冊本が出ているようなので、いつかそちらもチェックしてみようと思う。