【好かれたいのに嫌われる】TED登壇者に学ぶ「人に好かれる話し方」 会話における11のコツ

本書のタイトルは『オール ユー ニード イズ トーク 人生でいちばん大事な伝わる話し方11のメソッド』。

手に取ったきっかけ

私はもともと、「伝わる話し方」を学ぼうと思ったわけではない。

ではなぜ、人生でいちばん大事な伝わる話し方というタイトルが付いた本を購入したのか。

それはほかでもない、本書は「話し方」というよりも「聞くことの大切さ」や「小手先ではない傾聴する技術」を説いてくれているからだ。

訳者のあとがきには感銘を受けたのだが、本書のタイトルをなぜ「傾聴することから得られる宝物」のようなタイトルにしなかったのかだけが不思議でならないのだが…。

 

きっかけに話を戻そう。

そもそもじゃあなんで「傾聴する技術」を磨きたいと思い書店の本棚の前に立ったのか。

それは最近のツイッター界隈が、どこかギスギスしているなあと体感的に感じていたことと、結局それが、リアルワールドにも伝播するのは当たり前の話で。

口にこそ出さないけれど、対立した想念やイライラした空気というのは、それだけで社会を居心地の悪い空間に変えてしまう

 

そんな社会を微力ながらでも変えていける方法はないのだろうか、自分だけは踏みとどまり、それを姿勢で示すことはできないのだろうかと考えていた。

というのも、私は数か月前から「哲学カフェ」を主宰するようになり、現在無事三回ほど開催できている。(そういえば読書会もしてる)

哲学カフェ」というのは何かというと、その日集まった不特定多数なり少数なりの人たちで、あるテーマをもとに、二時間ほどかけて哲学対話を行い、問いを深める、あるいは多面的多角的なモノの見方を養う場所、コミュニティ、空間のことである。(哲学カフェにもさまざまな考え方、取り組み方があり、これが正解というのはない)

もっと詳しく知りたい方はググってくだされ。

 

そうした場で、表面的に話を聞くのではなく、どうすれば心のなかの本音を引き出しつつ、互いの主観をあるがままに出し合いながら、ときには対立し、ときには共鳴しあい問いを深めていけるだろうか、最終的には参加してよかったと思える場所にできないだろうか、と悩んでいたわけである。

そうして棚の前で偶然手に取った本書を数ページ立ち読みして、「これだ!」と思ったのが『オール ユー ニード イズ トーク』だったのだ。

あなたは人の話を聞けていると思いますか?

本書で一番衝撃的だった一節を紹介しよう。

会話の中で自分のことを話している時間は六十%にものぼるという。

残りの四十%でしゃべっているのはほとんどがその場にいない別の人物のことで、会話している相手の話はほとんどない。

という研究結果が出ているようだ。

嘘だろうと私も最初は思った。じゃあなんでみんな会話してるように見えるの?と。

しかし、自分自身、本書を読んだ後で人と会話をしていて「あっ」と思わされた。

まさしく上記に引用したとおりだった。

相手の会話を受けて、私が話を展開するとき、それは自分の経験に基づいたものに置き換わる。「あーそれわかる!~なんだよね~」と自分の話が始まってしまう。気にしていてもなおそうなるのだ。

別にそうした会話が悪いとは言えないだろう。

それがストレス発散の手段になっていたり、お互いが楽しいと思えているのなら何も口を挟む余地はない。

ただ、答えのない問い社会問題、さまざまな意見の対立について考えるときには、もっとお互いに聞く姿勢というものを勉強してもいいのかもしれない。

 

先程私が懸念していたようなことはなにも日本に限った話ではないようで、世界各国で分断化が進んでいると著者は言う。(それこそ本書はアメリカ在住の著者が書いている)

それを食い止める、あるいは少しでも立ち止まって考えてみる。

そんなときに役立つのが本書ではないかなー、と思った次第である。

注意事項

ちなみに本書は自己肯定感を高めたいと思っている人や、もともと聞く側の気質の人、大嶋信頼メソッドを実践中の人には絶対におすすめしない。笑

あくまで、私が行っている対話の場管理職営業職の人など、人との関係を密にしたい、上辺だけのやりとりをどうにかできんものか、と考えている人におすすめしている。

(大嶋メソッドが合う気質の人が読むと「弱者!」になるので、やめておこう。笑)

 

私だって本書に書いてあることをなにも日常で実践しようとは思っていない

まずは主催する読書会や哲学カフェでのみ参考にするつもりだ。

 

字幕付き動画

こちらがセレステ・ヘッドリーさん。

軽妙なトークのなかに思わず唸らされる言葉が光る。