大嶋信頼『「お金の不安」からいますぐ抜け出す方法』浪費癖が治らない原因は嫉妬にアリ!大嶋メソッドが初めて言及するお金の話で豊かな金持ちになろう!

私は一度、発売されて間もない頃に本書を読んだ。

昔から、(わりと家庭は裕福だったので)お金への執着がさほどなかったため、タイトルにもあまり興味をそそられず、そのときには、「ふ~ん」といった感じで読了して、感想も浮かんでこなかった。(それでも大嶋本新刊ときくとつい買ってしまう)

 

だが最近になって、改めて本書を読み直そうと思ったきっかけがある。

それは、ゲーセンのUFOキャッチャーで散財してしまう癖が、いつからか止まらない!、となってしまっていたからだ。

べつに取りたいもの、欲しい商品があるわけではない。

むしろ、取ったものはメルカリ経由で半ば奉仕活動のようにして売られていく。

それでもなぜか、意識ではわかっていても、ゲーセン通いがやめられないのだ。

 

あえて理由を探すなら、ストレス発散、であろう。

お金を投入してクレーンが動き、ぬいぐるみをキャッチする。

そしてじわじわと獲得口へと移動させて、商品を落下させる。

この一連の流れそのものに、快感を覚えているクチのUFOキャッチャラーなのだ。(ネーミング)

これまで散財してきたおかげ(?)で、それなりに取れるもの、取れないもの、取れない台、取りやすい台、というのがわかってきたが、それでもイレギュラーなタイプのやつにも、たまに出くわす。

それが今回どうしても取れなかった、「白いダンボのぬいぐるみ」だ。

もはや意地になっていた。気が付けば財布に入っていた九枚の千円札が、残り二枚になっていた。

「これはアカン」

結局その日の収穫はビッグサイズのスヌーピー人形のみ(こちらは三百円で獲得)となり、ゲーセンを後にした。

さすがにゲーセンで七千円をはたいたことに戦慄を覚え、ゲームをしていたときの「お金を使いすぎてる!」という感覚のなさ、「もうやめよう」という引き際の無さに恐怖を覚え、「これおもっきしギャンブラーやんけ」と自覚できたのである。

そんないきさつがあったため、いま自分に何が起こっているのかを整理し直すために、「なんか、そんな本あったなあ」と思い出し、『「お金の不安」からいますぐ抜け出す方法』を再読することとなった。

 

なるほどこれは。

まさにリアルタイムだからこそわかるのだが、あのとき、UFOキャッチャーに向かっていたときの自分は、たしかに「記憶が抜け落ちて」いた。

今回このタイミングで本書を読み直していると、ほんとうに身につまされる思いで読み進めることができた。

 

よくよく考えてみると、散財はUFOキャッチャーにとどまらない。

去年のある時期を境に、物欲が止まらず、通帳の残金など気にせずにポンポンと買い物をしていた。(主にネットショッピング)

まあ、大きな買い物に関しては、結果的に必要なものではあるのだが、それにしても大きな買い物にも拘わらず、「自分への投資だしな、ケチることない」と思って、ほとんど即断即決をしていた。

だが、気が付くと、「お金がない!」となっており、この感覚は、生まれて初めて、と言ってもよいほど、はじめて襲われる焦りの感覚だった。

これまで私は逆に、お金を使うことへの躊躇いが凄く、労働したぶんのお金が、そのまま口座に残っている、という感じで、たんまり溜まっているお金を数えては、「ほくほくする」という(これはこれでなにか別の問題を孕んでいそうだが…)比較的軽度のお金に対する病であった。(無趣味・無関心であったということも無関係ではないだろう)

 

それがここへきて、「散財」「浪費」「お金がない!」という発作に見舞われる大病を患うようになってしまった。

でもまあ、いままでがお金使わなさすぎだったし、正常に戻りつつある反動なのでは?と安易に考えていたが、「ゲーセン七千円事件」に関しては、さすがに眉唾である。

これはかかりつけ医である、「大嶋先生に相談だ!」ということで本書を目を皿にして読んだ次第である。

では、本題に入ろう。

本書を自分なりに読んで、独自解釈するなら、この本にお金についての実践的なノウハウが載っているのは、全体の1/4頁、さらにいうと後半の部分のみ、だといえる。

だがもちろん、それ以外の部分をないがしろにしてはいけない。

むしろ我々散財ラーに必要なのは、その3/4の部分にある。

では、その3/4には何が書かれているのか。

それは、ずばり、「嫉妬の発作」である。

「またかよ?」と思うであろうか?

応、その「また」である。

 

先を急いではいけない。

散財ラーが先を急いでは、結局同じところをうろうろするハメハメハである。

「お金持ちになる方法を教えて!」という人はまず、「嫉妬のメカニズム」について暗唱できるくらい、繰り返し学習する必要がある。

そのカラクリを知らなければ、お金持ち体質になるための基礎の基礎を身に付けられないのと同義なのだ。

とはいえ、それすらラクしたい、という図々しくてめんどーくさがりの読者諸君にも優しいのが、大嶋メソッドのすごいところである。

あります。載ってます。徐々に確実に変わるための具体的かつ、独自の方法が。

しかも大嶋メソッドのなかでも比較的、心理的抵抗の少ないやり方が紹介されているから、大嶋書籍初心者でもすぐに抵抗を感じずに実践できるかもしれない。(一部難しそうなものもあるが)

 

ひとまず私が、「人の嫉妬をエネルギーに変えられるか」のチェックシートから導き出されたアドバイスは、ストレスを感じるたびに「いまだけを生きる!」と唱えること。

薬というのは、人それぞれの病状に対して処方箋が異なるように、個々人の診断結果に基づいた治療法(やり方)が提示されるので、本書のチェックリストで点数化することで、自分に最適な「お金の不安から抜け出す」ための具体的な方法がアドバイスされている。

このように、1/4部分についてはまさに画期的、というような方法が提示されており、なぜ初読でこれらを実践してこなかったのかと悔やまれる。(邪魔があったのかもしれない)

 

といって、私もまだ修業中の身。

結果は今後に期待、ということで。

 

 


 

巷にある多くの本は、必ずといっていいほど、「謙虚さ」を重要視する。

「自己肯定感を高める方法」を謳った本、「コミュニケーション」を謳った本、「ビジネスで成功を収める」ことを謳った本、「人に好かれるためのマナー」を謳った本…。

たとえそのことに言及せずとも、それらはすべて「謙虚さ」があるから人は向上する、「謙虚さ」があるからビッグになれる、等々。

「己のせい」というのを前提にして話は進められる。

暗黙のうちに、それがもう既に、「この世の理」であるかのような、「当たり前のこと」として語りかけてくる。

だが、しかし。

我々にとっては、そこに真実は、ない。

 

それは、支配者側の世界での理であって、私たち、虚無の人、光の人の世界の常識ではないのである。

もちろんそこには悪意も、ない。

ただ、「支配者」という、己の生をまっとうしようとする営みがあるだけ、なのである。

 

ただもう、そのために我々が息苦しさを味わい続けるのは、御免。

というわけで、リミッター解除。

大器晩成の我々の時代の到来である。