大嶋信頼『催眠ガール』大嶋先生ついに小説家デビュー。催眠スクリプトの宝庫、効果のほどは如何に…?

大嶋先生の昔から夢であったという小説の執筆。

処女作はその名も『催眠ガール』。

この言葉の響きだけでなにやら夜九時にやってるドラマのタイトルみたい!

なにやら効き目がありそうだ。(べつに夜九時のドラマが面白いのかどうかは知らんけど)

 

結論から申し上げよう。

実のところ、本書を読み終えたのは二週間ほど前になる。

読了後から随分時間が経過した。

うん。というのも、効果は徐々に表れてくるのかなあ、という期待と「自分には効果がないのかも…」という不安を抱えながら、とりあえず数週間、気長に待ってみることにしたからだ。

 

正直、効果は、わからない。

読んでいる最中に、意識的な気付きはところどころにあったが、amazonレビューのあまりにも偏った高評価と、ツイッター上で見かける「大嶋本愛読者」と思われる人たちの、それは熱い熱い盛り上がり様に、自分との温度差を感じてしまった。(「涙が自然と流れた」ということも自分はまったくなかった。ただ、あとがきにたどり着いてしまって悔し泣きはしたw)

「なんで、おれには、効かないの…」

まあこれは『催眠ガール』に始まったことじゃない。

これまでも、どんどんと大空へ羽ばたいていくように思われる大嶋読者たちの声を、指をくわえながら眺めていた。

 

特段、大きなトラウマを抱えているわけでもなく、地味すぎる、取るに足らぬ悩みに足元をすくわれる人生だ。

悩みの比較など、大小など、関係ないのだよ、とわかっていても、これまでの過去が、あまりにもくだらないし、他人の体験を聞けば聞くほど、「おれはいままでなにをやっていたのだろう。。」という、何もなさすぎる人生、逃げ続けている人生が浮き彫りになって苦しくなる。という悩みの吐露をする自分が幼すぎるし、いくつまでそんな悩みを抱えているつもりでちゅか?と言ってやりたくなる。

はあはあはあ。

くそう。

夏目ちゃん、おれのなかにはいないのかな。

臭すぎて、「ここにはいられない!」って思っちゃったのかな。

たしかになんか左耳から異臭がするし、その発端も「耳のほじりすぎ」っていう自業自得だし。

 

いや、たしかにね、ほんとに状況は一年前、半年前に比べたらよくはなってるのよ。

だからこそ、本を読み続けているわけだし。

 

でも、まだまだまだ、「こんなもんじゃない」って感覚があって、

そっからはまだ一歩も動けていない感じ。

 

贅沢ですかね?でも、これまでの人生がずっと赤信号で止まってたもんだから、もう少し、せめて、遅れた分を取り戻せるペースくらいには、なりたいわけですよ。

いうて、年齢も28っていういい歳やし。それにしてはスペックがカス。

せめて、せめてスタートラインに立ってもいいくらいには追いつきたいのよ。。

 

いや、ほんとにね、読書会の主催させてもらえたり、人と接することに昔より抵抗なくなったし、疲れにくくもなった。

それでもまだまだフットワークが重すぎる。

泥のなかを歩いているような。というか歩けてない。進めてない。ズブズブ。

 

いや、催眠ガールに話を戻そう。

amazonでは高評価の嵐といったけれども、ごくごく少数ではあるけど、やはり「効き目が感じられない」という人もいるようだ。もう彼らには同意しかない。

やっと見つけたこの世界でさえ、マイノリティになってしまうのか。という絶望。

自分も救われていないくせに、そこからなんとか救い出してあげたいという余計なお世話。

うあーーーーーーなんなんでしょう。

 

荒れている。お肌は荒れていない。心は台風ハリケーン。あ、台風が15日あたり西日本直撃するらしい。あああああああ。あ、いうえお。

 

実は数か月前から、ツイッターアカウントでつながりあった大嶋先生愛読者の人たちを一斉にブロックしてしまっている。そして新しくフォローしてくれた人も無視している。

なんでかというと、つらいのだ。自分だけ置いていかれてる感覚が。耐え切れない。

それならミュートという手だってあっただろうと思うかもしれないが、私はじっと耐えているぶん、動く段になると反動で行動が過激になるので、そういうことをしてしまうのだ。

あ、ちょっとまってこれ、閃輝暗点じゃないか?片頭痛の。

いま若干なってる気がする、懐かしい。が、再会などしたくない。あなた完治したはずでしょ。この後具合が悪くならないことを祈るばかり。

 

催眠ガール、小説としては、文学としてはそりゃ拙いっすよ。大嶋先生の文体だもん。笑

けど、たしかに凄いと思うのは、意識という虫取り網では捕まえられない、無意識という蝶が舞っている、先生にしか書けない文章、というのはよ~くわかる。

意識がはぐらかされる感じ。心地いいとは思えないけど、錯視を利用した図を見ているときのような「なんでなんで??」という面白いけどちょっと不気味、みたいな感覚。

 

これで自然と涙が出る人はきっと心がピュアなのですよ。

おれは腐れ外道なんだな、おそらく。

 

もっと身軽になりたい。それがいま一番の願い。

 

読んで損はないよ。