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【村上春樹訳】マーセル・セロー『極北』滅びゆく人類と荒廃した世界で生きていく、これはいつか起こりうる現実の物語だ

生活が貧しくなり、これまで享受してきた生活の質が落ちてくると必然的に求められるのは原初的な生活の知恵である。 それはつまり食べられる植物を知っていることであり、農地を耕し狩りをする知識である。いわゆる農耕民族や狩猟採集民 …

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吉村萬壱『出来事』このニセモノ世界に絶望を感じている人へ それは希望と紙一重 「確認」と「覚悟」をくれた連作長編小説

絶望を見せられて希望を感じる人間というのは少なからずいる。 私も間違いなくその一人だ。 とは言ってみたものの、それは自分が当事者でない場合の話なのかもしれない。 なにせ絶望を経験したことがないのでわからない。 しかしこの …

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【日本のディストピア小説】吉村萬壱『ボラード病』多数派同調バイアスの末路を描いた純文学 抽象的ネタバレ感想

「明日がある」という言葉を聞いて、あなたはどんなイメージを思い浮かべるだろうか。 通俗的には「明日があるさ」などという曲に代表されるように、その言葉は「希望」という意味を伴って語られることが多いように思う。 それはちょう …