大嶋信頼『スルースキル – “あえて鈍感”になって人生をラクにする方法』ずっと鈍感になりたかった僕にとって待望の書

ようやく、一カ月遅れで入手しました、『スルースキル - “あえて鈍感"になって人生をラクにする方法』。

 

大嶋先生の本は、手に取るタイミングというのがあるんでしょうね。

熱狂的に読む時期とそうでない時期の差が激しいw

 

嫉妬の本を読み終えてからは、しばらくお休み。

どれを手に取っても開いて読もうという気が起こらず、「まあそれもいいか」と思い、

大嶋先生の本から離れておりました。

思えばあれを読んだのが八月の終わりで、『スルースキル~』を買ったのが九月の終わりだから、

実質、まるっと一カ月の中断期間だったのか。

 

大嶋先生の本の新刊の持つパワーはすごい。

読み始めたら、徹夜してでも読み進めたくなる小説のように、ページを繰る手が止まらなくなる。

今回も二日で読み終えてしまった。

 

スルースキル。鈍感力。

もう、この言葉だけで、それが欲しい。と思っちゃう人種のみなさんは「待望の」といった感じではないでしょうか。笑

 

鈍感になりたい

数年前から僕は心のなかでずっと思っていました。

だからこそ町田康さんの小説『告白』に登場する主人公・熊太郎の心理描写が自分に重なり突き刺さったのであり、

みんなが何も考えずに備えている「鈍感さが羨ましい」と何度思ったことか。

 

だが、「鈍感になりたい」などと言おうものなら、たちまちにして

「お前、繊細だったっけ?w」「いつもぼーっとしてんじゃんw」「繊細アピール乙w」

という脳内妄想実存批判者が現れ、僕は誰に相談することもできずに、自力で鈍感になるための方法を模索していた。

 

「鈍感になりたい」の意味がわからない読者のために、一例を挙げてみよう。

たとえば、道を歩くとき。とくに通勤・帰宅時間帯。あれは、考えてはいけない。

考え始めたが最後、道行く人と何度も何度もお見合いや鞘当てをするハメになる。

そのなかには露骨に舌打ちをして去っていくサラリーマンや、絶妙に肩がぶつかりあって、消えそうな声で謝ろうとするも、こちらを見向きもせず去っていく女性の後ろ姿に言いようのない虚しさを覚え、気を取り直しながら再び前を向いて歩こうと決心するも、行く手を阻むのは若僧男女三人衆。「いや、あのさ、この時間帯に、せめて、二列やろ?三列で参列、って、あーた、あと倍の人数おったら道塞いでしまうがな」と心の中でツッコミを入れながら、歩くスピードを上げて追い抜こうとするも、反対側からはドヤドヤドヤと、僕とは反対方向に家路がある烏合の衆によって道は埋められているのであり、詰まるところ、あの若僧男女三人衆は道の半分などではなく、こちら側の道の全面通行止めを来しているのであって、もはや工事中の看板を立てて交通整理員の動員が必要な緊急事態を招いているわけであってうんぬん…。

 

このように、日常の些末な出来事をスルーできない人間の頭の中は混乱の嵐で満ち満ちており、

嵐が過ぎ去ったあとの安堵と共に襲ってくる「私はいったい何を考えているのだ…」という寂寞の思いに一人、打ちひしがれるのである。

 

前口上が長すぎましたが、そんなふうに道1つ上手く歩けやしない僕にとって、これは伝説級の書物なのだ。

 

これから読もうかな、と思っている読者諸君に、本書の内容をかいつまんで説明するとすると、

  • 今回は暗示なし!(「~と唱えましょう」系のお話はいっさい登場しない)
  • 謙虚になんかなるな!
  • 親切になんかなるな!
  • 僕が私がなんとかしなくちゃ!とか思うな!ほっとけ!
  • 他人の言動を真に受けるな!
  • ぜんぶ嫉妬の発作だ!

 

僕は読んでいてあるバンドの歌詞が浮かんできました。

いいコになんかなるなよ

いいコになんかなるな

がんばったって無理だよ

いいコになんかなるな

君はカスだよ かなりカスだよ

どうせカスだろ かなりカスだろ

The ピーズ / いいコになんかなるなよ

カスという言葉をアホに替えてもらうと、みなさんにはしっくりくるかもしれません。

そうです。「アホセラピ~」です。

 

どうせ僕らは空っぽなんです。

世間体というのは全部虚像です。

常識とは、「現在判明していることの型」でしかないように僕は思います。

 

常識破りだったり、汚い言葉にたくさん救われてきた僕には、

本書に登場するスルースキルが「ずるい」だなんて全然思いませんでした。

 

あえて鈍感になって、スルーしていくことで、

本当に自分にとって大切なものが近づいてきて、いらないものは勝手に遠くへ行っちゃうんです。

自分にとって大切なものと、いらないものを天秤にかけて重さを量ったら、いらないもののほうに大きく傾くかもしれません。

だけど、価値で量れば、どちらに傾くかは言うまでもないことだと思います。

 

自分はこれ読まなくてもけっこうスルースキル自然と身に付いていたので、それがいっそう強化された感じです。笑

いやー、でも。こうして大嶋先生の書籍として、形をとって「鈍感になる方法」が書かれた本に出会えたことには多大な意味があります。

 

 

そしてそして、実は同時に『「やる気が出ない」が一瞬で消える方法』も買っちゃったのです。笑

むしろ読む順序としては、僕にとってこっちが先のような気もしますが…

まあそれもこれも、ここに問題が眠っているからでしょう。。

読み終えたらレビューするつもりです。

ではまた。